時計が大好きだったご故人様
本日は朝から晴れ。
車の中に入ると「ぼ~っ」としてしまいそうな日差しが降り注ぎ「こんな天気の良い日は会社を休んで昼から家でビール呑みながら・・・」等と考えながら会社へ。
タイムカードを押して今日もスタート!・・・?
人使いの荒い鬼社長が笑顔で私に近づいて来た。「何か嫌な予感」
社長は今日も怪我無く頑張ってきてねと一言。少し寒気がした。
今日の現場は名古屋市昭和区の平屋建て、それも玄関先までトラックを入れれるので条件は「楽勝」。
外見から見て3LDKくらいかな? 平屋建てと言っても薄暗い感じではなくお庭もきっちりと剪定されており建物自体もしっかりとメンテナンスしているようで白壁が美しく思いました。
準備をしている途中にごご遺族様も登場し早々にご挨拶を済ませ玄関へ・・・。
玄関に入ると大きなのっぽの古時計・・・。かなりの年代物だと思います。歌手の平井賢さんも歌っていたでっかいやつです。
これは大変だなぁ、なんて思いながら本日の段取りを取るため他の部屋を徘徊してみると「大変!」
壁に時計が乱列している! 壁掛け時計が壁を埋め尽くすように、いや壁掛け時計の為に壁が存在するといっても過言ではないように思えます。
大きいものから小さいもの、丸いものから四角もの。よくこれだけ集めたと思います。
ご故人様は時計の収集家だったようです。
・・・すでにトラックの荷台は時計だらけで約1トン分くらいはあったでしょうか
壁の隙間のあるところは時計で埋め尽くされていたので時計をはずした後は機関銃で打ったように蜂の巣のように穴が開いていました。
と言う事で、本日は壁から時計と取り付けねじの取り外し作業がメインで終わってしまいました。
我が鬼社長の朝の微笑みを帰りのトラックの中で思いだしました。「やられた・・・。」